YAMANOBORI 2019
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山に行く。
毎年毎年マウンテンに行く日の前の夜は眠れないのです。
それがいわゆる遠足前の子供的なワクワク感によるものなのか、
熱帯夜のためについ目が覚めてしまうのか、
はたまた夏休みに入ったことによって生じる生活リズムの乱れによるものなのか、
その辺は判別がつきませんが。
これは2009年にYAMAに登った時の私のレポからの引用なのですが、
毎回不思議なのですが、YAMAの前はなぜか寝付けなかったりやたら早く起きてしまったりという状況に陥ります。
原因は不明です。
そんなわけで今回のYAMAでも、
ホテル前乗りという選択をしたにもかかわらず朝5時半に一度目が覚めています
(ここ最近、定期的に早起きする習慣がついてしまっているというのもありますが)。
そして即2度寝を敢行、その後また半覚醒、即3度寝・・・というサイクルを6度寝ぐらいまで繰り返したところでようやく起床。
重ね寝(独自命名)してしまった結果、睡眠時間の割に質が悪いのか妙に体が重い状態になりつつ、
チェックアウト時間のためホテルを出ていつもの八事日赤駅へと向かいます。
しかしあまりに久しぶりの名古屋のためロッカーの位置やら地下鉄の場所やらを探すのに若干苦戦し、
前日の前夜祭の時同様、どえらい遅刻をしてしまうのではないかとまたしても焦りまくりでした。
社会人たるもの下調べをしっかりやってゆとりのある行動を心がけましょう。
そんなわけで10時25分頃に八事日赤駅のいつものたまり場スペースに到着。
前夜祭に出たメンバーに加え、ここから参加する民勲さん、いぶんさんと合流。
しばた氏のサングラスが印象的でした。
例年通り軽く挨拶を交わしながらマウンテンへ向け長い階段を登り始めます。
比喩ではなく本当に八事日赤駅の階段は地上に出るまで距離があるのです。
道中、喫茶マウンテンがポケモンGOのジムになっている、という話から軽くポケモンGOの話になったのですが、
仕事の行き帰りに軽く起動してフィールドリサーチを軽くやって終わる、程度のゆるプレイヤーである私にとって、
ガチ勢である民勲さんの話は中々にカルチャーショックでした。効率的にゲットするための時短テクニックとか、
ジムってそんな戦略的にやるんですか!?的な話を色々と伺いました。その流れの中で、どなたかが、
(ちょうどレイドバトルにグラードンとカイオーガが出現する時期だった為)
「マウンテンにはグラードンはいないけど小倉ー丼がいる」みたいな秀逸コメントを発し、
そこにうまい事カイオーガを絡めたレスポンスを思いつかなかったことが心残りになっています。
そうこうしているうちにマウンテンに到着。

▲マウンテン看板。逆光!

▲マウンテン駐車場。妙に左寄り。
10年経っても変わらない風景がそこにはあります。そういえば看板って一度どこかのタイミングでリニューアルされていたような。

▲10年前のマウンテン看板
写真撮影を済ませて店内へ。モーニング終わりで昼飯前、という普通の喫茶店ならば空いているはずの時間帯なはずなのですが、
毎度のことながらそれなりに混んでおります。というわけで席が空くまで待合スペースにてメニューの選定が始まります。
前日ピックアップしたメニューとしては、今回のYAMAが冬開催ということであえて寒い中の「カキ氷」、
全体的に甘口系統の流れになった場合は「しるこスパ」、普通のメニューになった場合はその場で選ぶ、という風に考えていたのですが、
まずしばたさんが冬季限定の「いちごスパ」での参戦を表明、そこで全体としては甘口スパ系な流れになり、
ツブテさん、ペプ氏さん、いぶんさんがそれぞれ「きなこ抹茶スパ」、民勲さんが正体不明の「SSスパ」と決まり、
私もその流れに乗って「しるこスパ」で挑戦することと相成りました。
今こうやってレポを書きながら振り返ると、参加したマウンテンでは氷かあんこしか食ってねぇな、という事に気付きました。
なので「しるこスパ」の、いわゆるあんこの持つ恐ろしさは重々承知しており、またいくらあんこ系とはいえ「あつげしょう」よりはマシだろう、
ということでわりと楽観的に構えておりました。
その内にいよいよそれぞれのメニューが到着し始めます。

▲赤い「いちごスパ」、緑の「きなこ抹茶スパ」、鍋の「SSスパ」
やはりマウンテンのメニューの色味は異常で、
どなたかが「これがインスタ映えってヤツですか」「先駆的存在だ」みたいなコメントをされていました。
ちなみに手前側に私が座っているのですが、抹茶スパを頼まれた3名が対面に座られたため、向かい側では抹茶スパが3つ並ぶ事態に。
「緑の三連星だ」との声が上がっておりました。謎の「SSスパ」は、中に食用サボテンの入ったスープスパのようで、
普通に美味そうな雰囲気のメニュー。どうやら「Saboten-Soupスパ」の略のようです。
そして到着する私の「しるこスパ」。

▲しるこスパ。
土鍋の中央に鎮座するあんこと取り囲む餅。そして埋まっている麺、紫の汁とマウンテン節全開の1品。
とりあえずレンゲで汁を啜ってみると、味自体はいわゆる普通の「しるこ」、関西風に言うならば「ぜんざい」で、
そこまでマズくはない、というのが第一印象でした。餅やあんこも至って普通で、これは比較的楽なメニューかもしれない、
と思っていたのですが、中に埋まっている麺がクセ者で、例えばラーメンやうどんなんかは、
スープと麺が絡むことで、あるいは麺そのものが美味しくできているために麺を問題なく食べることが出来るのですが、
このしるこスパの麺は麺に汁が全く絡まず、かといって麺はいわゆる普通のパスタなので、素の麺を喰っている状態になるのです。
かつて私が学生の頃、家に何も無い状態であまりに腹が減り、
買い物に行くのも面倒だったために「素パスタ」を作って食し、そのあまりのマズさに悶絶した経験があるのですが、
今回のしるこスパでそれに近い感覚を思い出しました。とにかく麺に対して箸が進まないのです。
汁、餅、あんこが普通の味であるので、とにかく麺をいかに処理するか、というのが攻略法だとわかったので、
あんこと一緒に麺を食ってみるとか、麺を口に入れてすぐ汁を飲むとか、挙げ句餅と一緒に麺を食ってみる、
といった様々なやり方で麺を片付けていきます。とはいえ、マウンテンの麺は見た目以上に量があるためそこそこハードです。
麺を喰うということにここまで苦戦するとは!普段、わりとつけ麺なんかを好きで食べていて、
しかも大盛りなんかを頼んだりしているので、麺を喰らうという部分で躓く、というのは戦闘前には読めなかった部分でした。
残り僅かになったタイミングで、マウンテンではおなじみの若干の吐き気に襲われたりもしましたが、どうにか完食。

▲完食。マズくはなかったのだが美味くもない。
思いの外しるこスパに苦戦してしまって、他の方の動向を殆ど見ていなかったのですが、
しばたさんは比較的あっさりいちごスパを完食、謎の「SSスパ」も普通に美味いメニューだったらしくあっさり完食、
SSスパの残ったスープが「緑の三連星」で苦しむ方々へのヘルプにもなっており、
きなこ抹茶スパも比較的スムーズに登頂されていたような印象でした(実際のところどうだったのかはわかりませんが)。
そんなわけで全員が登頂に成功という結果に終わり、
続いての目的地である毎度おなじみ栄のカラオケへと向かうのであります。
しかし5年半ぶりに参加して、加えて三十路前になった事で気付いたのですが、
このYAMA登頂後から栄に向かうまでの移動の間、
以前までは激闘の余韻を味わいつつ迫りくる吐き気と戦っていたりしたのであまり何とも思わなかったのですが、
移動手段が徒歩と地下鉄で、わりとそれなりの距離を歩き、地下鉄に揺られ、
という中1時間弱ほどかけて移動するわけですから地味にしんどいですね。
思いの外体力が奪われる、ということがわかりました。
結構な高確率でカラオケでヘロヘロになっている私ですが、
もしかしたらマウンテンではなくこの移動で体力が奪われてしまっているのかもしれません。タク送ゲッツ!
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