YAMANOBORI 2019
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山に行く。

 前回参戦が2013年だったので、実に6年ぶり(正確に言うと5年半ぶりになるのだろうか) に参加することになった今回のYAMAなわけですが、 そもそも何ゆえこれ程までにブランクが空いてしまったかというと、 まず単純に忙しいという状況があり、 それに加えて、ネット社会の大きな潮流である、いわゆる個人サイトからTwitter等のSNSへの移行に完全に乗り遅れ、 そこに某所の閉鎖といった出来事が重なった結果、 気付いたときにはすっかり関係が途絶えてしまう、という状態に陥っておりました。

 そんな中で、あまりにも唐突に、遅ればせながらTwitterを始めたことによって、 どうにか某所メンバーとの繋がりが蘇り、 さらにそこからYAMAを冬に開催する、という情報を得て、 奇跡的にその日のスケジュールが空いていたためにYAMA参戦を勢いで決めてしまった、という経緯があります。

 やはり6年も経つといろいろと状況が変わっているのですが、 その変化を簡潔に表現するならば「大人になった」という事が出来ます。

 以前までならば、このYAMAオフに向かうために、滋賀(実家)から名古屋まで鈍行で行くとか、 大阪から名古屋に行くのにあえて近鉄を使うとか、しかもそれらの切符は金券ショップにわざわざ行って安価なものを使うとか、 子供であるが故に資金が無く、涙ぐましい節約を経てのYAMAだったのですが、大人になり小金を持つようになった結果、 大阪から名古屋までを新幹線で、正規の切符をカードで買う、みたいなスタイルへと変貌したのです。

 しかも!小金を持った結果、以前までなら到底ありえない「名古屋前乗り」という選択肢を選ぶことさえ可能になったのです。 しかしこれは反面、当日始発に乗ってYAMAに行く、ということにもはや体力が追いつかず、前乗りせざるを得ない、という側面があるのですが。

 そんなわけで、本来当日の朝出発予定だったのですが、前日の仕事が早く片付いたことと、体力的な不安を覚えたので急遽前乗りを決め、本来当日朝出発予定でありその前の夜に色々と準備する予定だった為に、ろくすっぽ旅の用意をしていない状況の中、とりあえずカバンにNintendo Switchだけを詰め込んで出立、新幹線に乗るべく新大阪駅を目指します。この準備のしてなさ加減というか、着の身着のまま感覚がYAMAオフの恒例でもあると思うのです。

新大阪駅
▲From Osaka

 新大阪駅で土産を購入(チョコレートと『面白い恋人』)し新幹線に乗車。 久し振りに新幹線に乗ったのですが、新幹線で行く大阪→名古屋間はあっという間でした。 ちょっとウトウトしかかったタイミングでAmbitious Japanの例のジングルが流れ、微妙に眠気を帯びた状態で名古屋駅を下車。

名古屋駅
▲To Nagoya

 本来ならばこのままホテルに向かって明日に備えて休息、 ということになるのですが(名古屋駅下車時点ではホテルすら取っていなかったのでまずホテル確保から始めなければならない)、 なんと今回結構な人数が名古屋に前乗りしている、ということで、「メシでも行きましょう」となり、 恐らくYAMA初の前夜祭が開催される運びとなりました。

 前夜祭開催にあたり、20時頃にいつもの栄のカラオケに集合、とTwitterの流れの中で決まったのですが、 名古屋に到着時点で18時半、ホテルは取っておらず、5年ぶりなので栄の土地勘も今ひとつわからない、 という状態でひそかに焦りまくりだったのはナイショです。もしかしたらどえらい遅刻をやらかしてしまうんじゃないか、 という不安に駆られましたが、どうにか20時に待ち合わせの場所に到着。 しばたさん、ツブテさん、ペプ氏さんとの合流に成功し、 そして更にしばたさんとTwitter上で交流があるというHirraniさんとも合流。 Twitterでの繋がり、というところになにか現代的なものを感じながら挨拶を交わします。 ご無沙汰してます。初めまして。

 とりあえず自己紹介を簡単に済まし(ハンドルネームを口にするという行為は未だに慣れない)、 前夜祭の場所を決める…わけなのですが、これが決まるまでに若干の間隙があり、 そこで普通ならば積もる話をする流れになるのだと思うのですが、 元来人見知りタイプであり初対面の方との交流が苦手な上に、 お会いしたことのある方も5年ぶりであるということが重なり、 「私と何か話がしたかったのですね。私はあいにく、話題が少ないもので… 申し訳ありません(フライングマン)」的な状態になっておりました(この時だけでなくオフ全体を通して)。 これは個人的かつ切実な疑問なのですが、オフで会う方々に対する話題ってどんなテーマがあるんでしょうか。 未だにどういう話題を話せばいいのかよく分からないのです。

 そんな感じで一人「ちんもく」の状態異常にかかったまま、前夜祭の会場である矢場とんに到着、 味噌カツを喰らって英気を養います。明日のYAMAで少なくないダメージを受ける事を考えると、 旨い食事というのはそれだけで貴重なのです。
味噌カツ
▲味噌カツ。旨し。

 前夜祭は結果的に普通に美味い食事会、みたいな感じでした。 YAMAという機会でしか味噌カツを喰らうタイミングがないので美味しく頂きました。 食事会の中でいろいろと話題があったのですが、 今回のYAMA全体を通して「ちんもく」状態だった私は会話の要所要所でコメントを添える、 ツッコミを入れる、的なスタンスでやらせていただきました(どんな話をしたかもはや詳細を覚えてないというのもありますが)。

 さて会計を済ませて店を出るかという時に、レジを担当した女性店員がフレンドリーに「皆さんはどういう集まりですか?」と尋ねて来たのですが、「どういう集まりなんでしょうね?」と腑に落ちない回答をする我々。スマブラが縁で知り合い、そこでの交流を経て、何故か喫茶マウンテンに食事に行くための集い、という非常にややこしい集まり!そんな事を説明したところで通じるはずが無いので、結果腑に落ちない回答に至るわけですが、個人的にはこの旅の中で最も印象的な場面の1つではありました。

 そんなわけで前夜祭が終わり、それぞれの拠点(ホテル)へと解散になりました。 ホテルに着き、とりあえず明日のメニューを選定。他の方がどういう系で行くのか不明なので、とりあえずどういう流れになってもイケるように何種類かピックアップ。そして今回のYAMAにおけるひそかなテーマとして、せっかく某所メンバーの方と久しぶりに合うので、これを機会にTwitterのフォローを増やそう、というプランを練りつつ、明日に備えて就寝。 しかしながらわりと久々にビジネスホテルに泊まったのですが、やはり楽で良いですね。今後YAMA等のオフに参加する機会があれば前乗りは確定事項、というぐらいな感覚を覚えました。

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