スマブラ屋オフ in 喫茶マウンテン2010
〜5th YAMAnniversary〜
−2−

8/7

我々の高まる緊張感を尻目に、隣のテーブルでは、オッチャンが、
スポーツ新聞片手普通にスパゲティ(非甘口)を食べてるのを見て、
あぁ、ここも喫茶店なんだと再認識したわけですが、
そうこうしているうちに戦いの火蓋は切って落とされたのです。

まず先陣を切ったのは隣のテーブル。

ブレてるけど気にしない

左上から時計回りに、メロンスパ・イカスミ雑炊・山菜スパ・アマトリチャーナ

やはりマウンテンだ。
各種スパから激しく立ちのぼる湯気と煮えたぎった雑炊を見て改めて実感。

そしてもう1つのテーブルでも戦いが始まっていた。
Vサインがまぶしいぜ

ハマイカ氷。あとから聞くと「酸っぱくない梅干し」みたいな味だったらしい

赤と緑のコントラストが美しい

エメラルドカクテル氷(緑)シナモン的な味で酷評されていた

先ほどのテーブルが炭水化物地獄ならばこちらは氷地獄である。
後に届けられた2つのパスタに加え、
この、氷のマリオブラザーズと表現されていた2つの氷の、
特に緑色がかなりクレイジーだったという。

そして我々のテーブルにも刺客が次々運び込まれる。

クリームはうまい
▲イタリアントマトパフェ。

名前から気づかれるかもしれませんがクリームの間に挟まっている赤い物体、
および容器の中に入っている赤い物体はトマトです。
もう、何のひねりもなくトマトがパフェにぶち込まれているわけですが、
マウンテンに対して麻痺してしまっている我々は「意外とイケる」
などという評価を下してしまうのです。

そして次なる刺客
味はうまい
▲バジル雑炊。限りなく沸騰に近い状態で提供される。

バジルの香り、イタリーな雰囲気が文字通りプンプンする意外にうまそうな雑炊で、
実際喰ってみると結構美味だったりするのであなどれません。
とはいえ、取り皿にすくった時にかなりの量の油を認識するぐらいのブツではありますが。

食べ物に擬態した凶器
▲小倉丼。パインとあんこで米が見えない。

大きさ的にはそれほど特筆すべき点はない者の(それでも十分デカイが)
なにより見た目に相当のインパクトを持ち、二十歳前後の大人4人をビビらせるだけの
その重厚さはかつての他のメニューの中でもトップクラスであろう。
あまりの衝撃にこのあとに届いたヨガスパをうっかり撮影し忘れる、
それほどのインパクトを持った存在である。

まずローリーさんがその表面を覆う餡にスプーンを差し込む。
餡の下から米・・・が現れるかと思いきや、
あまりの餡の分厚さにスプーンに乗っているのは餡だけという衝撃。
そしてすくったにも関わらず未だ見えない米ゾーン。
この段階で全員に小倉丼の秘めたる狂気が徐々に伝わり始める。

私もパフェを食べ進めつつ餡を喰らう。口の中に和と洋の甘みが広がり
そしてパフェの中のトマトの味が混ざり合い自分の中の理性が破壊されてゆく。
喰ったら無くなるのが自然の大前提である。しかしこの餡は喰っても減る気配がない。
そんな感覚に陥って行くのである。

ひととおり全員が餡を口にしたところで、餡の下の米が露になるわけですが、
その米の色が普通の米の色ではないのです。
具体的に言うならばピンク的な色、味で言うならばイチゴ的な、そんな米なのです。

餡だけならなんとかイケそうだったのですが、
このストロベリーライスに私の食欲が激しく削がれ、
久しぶりの「体が受け付けない」状態に持って行かれてしまうのです。

しかしながら店員に「食べきれる自信ありますか?」と問われた以上喰わなければならない。
そういう意識と反して徹底的に異物の混入を阻止する肉体。
そのような自己矛盾を抱えた結果、私の感覚は完全に崩壊し
ヨガスパ、バジル雑炊、そして小倉丼という全く異なる3種を
1つの取り皿の中にぶち込んだ挙げ句、
それらを一緒くたに喰うという、行儀の悪さ極まりない食べ方を試みるのです。

そうこうしているうちに
最後の方はトマトの酸味が苦痛だった
▲イタリアントマトパフェの残骸

そうこうしているうちに、とさらっと書きましたが、
パフェ1つ喰った段階にもかかわらず未だかつてない程体力と気力を消耗しており、
つまるところ小倉丼にやられまくっているわけです。
しかしあと3種のメニューが我々の眼前にはそびえ立っており、
しかもその3つが限りなくボリュームの濃いメニューであるのです。

この段階で私は目の前のメニューよりもむしろ、
何らかの食べ物、特に丼のストロベリーライスを口に運んだ時に襲い来る
吐き気との戦いに全身全霊を賭けていたといっても過言ではありません。
満腹ではないのに満腹、食べれるのに吐き気という、
明らかに体が拒絶反応を起こしているのだと自己認識できるレベルになっていました。
他の方の食スピードも上がらず、かつてない長期戦を強いられるのです。

しかし、激闘の末に
死ぬかと思った
▲小倉丼の残骸

多大なる犠牲との対価で得られた小倉丼撃破という結果。
しかし我々の眼前には未だ残るバジル雑炊とヨガスパ。

このとき、小倉丼によって理性が破壊され善悪の区別すらもわからなくなった我々は、
どこからともなく起こった悪魔的ささやきによってヨガスパの解決を図るのです。

隣のテーブルはあのスパ地獄を平らげ完食していました。
そこへヨガスパを持って近づく私。
「お待たせしましたーヨガスパになりまーす」
何事もなかったかのように席に戻る私。
ここに完全なるヨガスパ丸投げは達成されたのである。ごめんなさい。
しかしその丸投げされたヨガスパをいとも簡単に喰らう隣のテーブル!
そしてそれを見て若さとは素晴らしいと結論づける我がテーブル。

そしてついに

バジルは主にひものさんが食べた
▲バジル雑炊の残骸。

結果的には我々の勝利である。
試合に勝って勝負に負けた、みたいな気がしないでもないですが。

勝利した物の、しかしながら完全にマウンテンにやられてしまっており、
体力気力はほぼ0の状態である。YAMAは僕たちに牙を剥いたのである。
しかしながら入り口には次から次へと挑戦者が出没し、
30人という団体挑戦者が出没したので我々はマウンテンを後にし、
次なる戦場である栄のカラオケボックスへと向かうのである。

別に意味はない
▲八事日赤駅での1枚。マイヤヒー。

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