スマブラ屋オフ in 喫茶マウンテン2009
〜Boy meets,YAMA〜
−2−

8/7

料理を注文した後我々はさながらお通夜、
あるいは死刑を待つ囚人のようなテンションでその時を待っていた。
まだ試合も始まっていないのに
死んだようなテンションの中運ばれてくる刺客、
容器は普通の皿です。アボガドではないので念のため
▲グラタン風アボガド

あくまでグラタン風アボガドでありけしてアボガド風グラタンではない。
誤植でも倒置でも何でもなく、あくまでアボガドベースなので
その辺のところを気をつける必要があるわけです。

メニューが届けられると始まる撮影会。
そして漂ってくるおそらくチーズを基にした不思議な臭い。
ここで激白しますが実は私はチーズ的な食べ物が苦手だったりするので
ひそかにこのメニューは他人任せにしようと目論んでました。
食べた人の感想を聴くと意外とマズくはなかったようです。
だからといって別段美味しかったわけでもないようですが。

グラタン風アボガドに着手するとすぐさま届けられる次なる刺客、
もはやおなじみ甘口スパ
▲甘口抹茶小倉スパ

甘口スパを見るのはこれで3度目になるわけですが
何度見てもそのなんともいえないオーラに
葦のように脆弱な存在である我々人間は
カメラのシャッターを切るしかないのです。
ここで激白しますが実は私は抹茶的な物も苦手だったりするんですが
如何せんグラタン風アボガドを断念した手前、
抹茶も断念というわけにはいかないわけですが、
しかし無理に食うと俗に言う嘔吐maticなことになってしまう、
そういう恐れがあるわけです。
そんな風にして人知れず悩んでいたところに現れる3つ目の刺客、
見た目は意外と普通。見た目は。
▲赤いワンピーススパ(激辛)

ワンピースという名前だけ見るとなんだか洒落た感じではあるが、
激辛と銘打っているだけあり、以前これに挑戦したことのひものさん曰く
かなり危険なスパであるということなのですが、
そんなら食ってみようじゃないですかということで食ってみました。
口に入れた瞬間はなんともナポリタンな味なわけですが、
徐々に染み出してくる激辛成分が私の口腔内を刺激するわけです。
皆様から「どんな感じですか?」と聞かれるものの、
非常に形容しがたい(ある意味形容しやすいけど)味に、
「これは・・・なるほど・・・えー・・・なるほど・・・」みたいな
なんだそりゃみたいなコメントを吐いてました。

しかしながら実際問題本当に辛いので
何らかの口直しが必要になるわけですが、
グラタン風アボガド、抹茶スパ、ワンピーススパという、
恐ろしき三叉槍(トライデント)が私を貫いているわけです。
しかしながらこのまま辛さを放置すると、
さながら初代カービィの如く、
メシを食って口から火を吐くという状況になりかねないので
意を決して抹茶スパを食す。
すると辛さによって口先がマヒしているのか意外と拒否反応が起きず
むしろ今までの甘口(メロン・バナナ)の中では最も食べやすく感じました。
とはいえ別段美味しい訳でもないので一口食った後はご遠慮させて戴きましたが。

そうこうしていると、
これも当然ながら全員分配布。
▲タライ用スプーン

氷山に登るための装備品、言うなればピッケル的な物が配布される。
「いよいよヤツが来るのか・・・」みたいな、雰囲気が場を支配し、
ドラクエIで言うならりゅうおう、ドラクエVIで言うならデスタムーアといった
ラスボス的な存在であるタライに対して気を引き締めるものの、
ドラクエIIで言うならハーゴン、ドラクエIIIで言うならバラモス的な
グラタン風アボガド、甘口抹茶小倉スパ、ワンピーススパによって
既にそこそこのダメージを食らっており、
こちらもグラタン風アボガドを撃破するものの、
ひそかに一口も食わずに撃破
▲グラタン風アボガドの亡骸withひものさん

敵は攻撃の手を緩めることなく、ついにラスボスが姿を現す。

初回のときに比べ衝撃度は薄
▲タライ氷マメイ味(微妙に入りきらなかった)

さすがラスボスだけあって醸し出すオーラが尋常ではなく、
周囲にいた別のテーブルの方々からもどよめきの声が上がる。
しかし個人的は2度目ということもあってそれほどの印象は受けず、
むしろ以前よりも小さくなったように感じてしまう始末。
果たしてそれが1回目のあまりのインパクトに脳内で誇大されていたのか、
はたまた最近の不景気で量が本当に減少したのかはわかりませんが、
ともかくタライの撮影会が行われる中、ラスボスに召喚されるが如く、

写真だとジャムのように見えなくもない
▲ハリケーントースト

最後の刺客であるハリケーントーストが運ばれてくる。
とりあえずタライ氷に手を伸ばすものの、
あのような盛り付けのために当然ながら崩れやすく、
参加者は慎重に、時には取り皿を添えつつ氷を口に運んでいく。
その一方で氷山の麓ではバラモスあるいはハーゴンとの戦いが続いており、
私はとりあえずタライもそこそこに
個人的希望で注文したハリケーントーストを食す。
味はといえば、ジャムのような謎のソースの辛さや
パンの味気なさなどが複雑に絡まりあい、
結局のところ一言で言えばマズいという不思議な味を呈していた。
そしてまた他方ではマサリオさんが彼の個人的希望で注文した
甘口抹茶小倉スパに果敢にも挑んでおり、
そして結果大半を自力で食らうという偉業を成し遂げておられました。
7〜8割マサリオさんが食べておられたように思う
▲甘口抹茶小倉スパの亡骸。

早くも中ボス2体を撃破した我々はラスボスを攻めていく。
3年前にはその強大な力に苦戦を強いられた我々であったが、
人数の利および経験の利を存分に生かし食べ進める。

1/4ぐらい?
▲食べ進めて約15分後のタライ。

このあたりまで来ると序盤のハイなテンションは徐々に落ち始め
それと共に食すペースも徐々に落ちていく、
しかしその一方で氷の表面積は広がる一方であり、
食べても食べても減らねぇ、的な感覚が脳を支配していくのである。
そんな中、各人はそれぞれのスタイルで氷に立ち向かい、
たとえば取り皿に一気に氷を入れて消化していく者、
コップに少しずつ分けて食していく者、
直接タライからスプーンで氷をすくい淡々とペースを保ち食す者など
それぞれがそれぞれのスタイルで食べ進めていく。

ヒドい色だ・・・

アボガドや甘口スパと共通の取り皿で氷に挑んだため
残念なことになっている取り皿

個人的にはまだまだ余裕な感じ
▲食べ進めて約30分経過。

ようやく半分といったところまで進むものの、
いよいよ食べても減らないタライの恐ろしさが本領発揮しだし、
加えて体温および口腔内の熱が勢いよく奪われていく状況になり、
ウィンドウメッセージが赤くなっている状況の参加者が現れる。
そのような状況を打破すべくわずかに残っているワンピーススパや
ハリケーントーストなど辛口系のアイテムによって
口を無理やり加熱させつつ氷を食すという強引極まりない戦法によって
じわじわとラスボスの体力を削っていく我々。
するといよいよ氷の中からアイスが出現。
あんまりアイスは食えずに終わった。
▲挑戦から約40分が経過。

いよいよ終盤戦に突入するも、参加者の状態は各人まちまちであり、
かなりのダメージを受けている者もいる一方で、
私はあまりダメージを感じていない状況でした。
それが果たして経験による慣れなのか
9人いるおかげで一人あたりの食う量が減ったためなのか、
それとも近年の不景気による量の減少なのかはわかりませんが。

ざくざくして氷をほぐす参加者たち
▲挑戦から45分。タライの縁を下回る。

いよいよタライに収まる量になってきたところでラストスパートをかける。
私は先の例で言うと、
直接スプーンで一口分を取って淡々と一定のペースで食う作戦、
ほかの作戦のトップギアっぷりに比べると
いささかローギアな作戦を実行していたわけですが、
いくらローギアといえども体内に蓄積されてゆく氷の量はかなりのようになり、
それまではなんともなかった体も徐々に震えはじめていくわけであります。
しかしながらその震えも周囲の皆さんにドン引きされ
お冷が温かく感じた3年前に比べると格段に控えめになり、
別段異常といえるほどの状態には陥らずに食べ進めていきます。
しかしながらタライの恐怖は続いており、
タライの縁を下回ったことによる油断、
そしてタライの持つ意外と深みのある構造、
溶けた氷により濃縮されていくシロップなど、
終盤に入り様々なトラップが幾重にも仕掛けられているわけです。
そうなってくると各人の体力は下がっていき、
ペースももちろん減少していくことになるのです。
そして結果的に、
もう終わり?って感じではあった。
▲食べ進めて1時間。ようやく底が見える状況に。

先程の縁ゾーンから15分、全体の1/4を使って
ようやくタライ内部の氷を食すことに成功するわけです。
いよいよこの氷水ゾーンになると、各人がそれぞれ食べるよりも
誰かが一気に流し込んだほうが効率がよくなるわけです。
そんなわけでまずマサリオさん、次に月氷魔さん、最後にツブテさんが
一気に体内へと濃縮シロップ氷水を流し込み、
やはり9人だとやや楽・・・?
▲食べ進めて1時間と5分。タライ征服。

参加者の間に漂うなんとも形容しがたい達成感。
最初のメニューが届いておよそ1時間半、
今年も全メニューにおいて勝利という結果に終わった我々。
個人的にはかなりヘヴィーなメニューだったにもかかわらず
意外にもそれほどやられることはなく、
むしろ余力が残っての登頂のように食った直後は感じられました。
しかしながら今年のマウンテンは登山中および登山後に
甚大なダメージを与えてくるのではなくむしろ下山後に、じわじわと、
ポケモンで言うなら「どくどく」のようにダメージを与えてきたのですが、
当然このときにはまだそのことには気づかず、
次なる目的地であるカラオケへと我々は向かうのです。

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