My Bloody Valentine

1984年に結成された、アイルランド出身のロックバンド。 ロックのジャンルのひとつである「シューゲイザー」を代表するバンドとして知られ、 そういったサウンドを志向するバンドに多大な影響を与えた。
Isn't Anything C+
Loveless B+
m b v B

Isn't Anything  C+

1988年。シューゲイザーの代表的バンドとして知られるが、デビュー当時はオルタナティブロック、あるいはポストロックバンドといった形容がなされていた。 勢い良く連打されるドラムや、エフェクトのかかった激しいギターサウンドが印象に残る。一方その中にも、後のシューゲイザーに繋がるような特徴的なサウンドが随所に現れている。
『Loveless』以降に比べると、比較的ストレートながらもクセのあるハードなロックサウンドが特徴。「Soft As Snow」のような不安定な曲から「Feed Me With Your Kiss」のようなハードな曲まで様々。「All I Need」は次作に繋がるような"シューゲイザー的"サウンド。

[ピックアップ]
Soft As Snow (But Warm Inside)
★★★★★★★☆ 7.5

All I Need
★★★★★★★☆ 7.5

Nothing Much to Lose
★★★★★★★☆ 7.5


Loveless B+

1991年。 バンドの代表作であり、かつシューゲイザーを代表する1枚。シューゲイザーというムーブメントは90年代初頭には下火になるが、その要因の1つとして、このアルバムがシューゲイザーというジャンルを完成させてしまったから、とまことしやかに囁かれる。 そのサウンドは後のバンドに多大な影響を与えた。
ノイジーなギターサウンドとエフェクティブな音像、囁くようなボーカルといったシューゲイザーを説明する上で言及される要素が詰まっている。 「ノイズ」が重要な要素ながら、軸となるメロディーやサウンド自体は明快で、実験作というよりはむしろポップな印象さえあるアルバム。

[ピックアップ]
Only Shallow
★★★★★★★★☆ 8.5

When You Sleep
★★★★★★★★ 8

Soon
★★★★★★★☆ 7.5


m b v B

2013年。 前作から実に22年ものブランクを空け、突如発表された最新作。 前作『Loveless』の流れを汲んだアルバムで、エフェクティブな雰囲気や、サウンドの根幹は前作と共通している。 前作に比べると、より浮遊感のある(あるいは「深度のある」とも形容できる)響きが印象的。 一方で終盤の何曲かは、シューゲイザーの特徴を持ちつつ、『Isn't Anything』時代を思わせる、実験的とでも言うべき、ハードかつひねりのあるサウンドを展開している。
『Loveless』と同様、そのサウンドとは裏腹に内容はかなりポップ。ジャケットの雰囲気からも『Loveless』の姉妹作といった作品。20年経っても作風がブレない事からも、このジャンル(あるいはバンド)は、前作で完成されているのかもしれない。

[ピックアップ]
She Found Now
★★★★★★★★ 8

Only Tomorrow
★★★★★★★☆ 7.5

If I Am
★★★★★★★☆ 7.5


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