B12

テクノ・レーベルの老舗「ワープ・レコーズ」の初期に活躍したテクノユニット。 「Artificial Intelligence」というコンピレーションアルバムで、 IDM(インテリジェント・ダンス・ミュージック)として知られるジャンルの作品を発表し注目を集めた。
Electro-Soma B+
Time Tourist B

Electro-Soma  B+

1993年。デトロイトテクノをベースにした、コズミックとかレトロフューチャーといった単語で表現されるようなサウンドが特徴で、アンビエント的な要素も含まれている。 こういったサウンドは当時「インテリジェント・ダンス・ミュージック(IDM)」と表現され、所謂フロアユースでないテクノサウンドとして注目を集めた。
初期IDMを代表するアルバムのうちの1枚がこの作品。 ピックアップに挙げた「Hall of Mirrors」「Obsessed」「Metropolis」といった曲目がこのアルバムのコンセプトを表していると言えるだろう。また上記のうち、クラフトワークと同名曲が2曲あるが、サウンドの違いや『未来感』の違いなんかを考慮して聴き比べてみると面白い(かも知れない)。

[ピックアップ]
Hall of Mirrors
★★★★★★★☆ 7.5

Obsessed
★★★★★★★★☆ 8.5

Metropolis
★★★★★★★★ 8


Time Tourist B

1996年。 前作「Electro-Soma」の作風を継続したIDMサウンドが特徴。アルバムタイトル通り、フューチャーリスティック(あるいは、ディストピアン)な雰囲気が漂う。 ビッグ・ビート等に代表されるような、ハードでアッパーなサウンドが流行していた90年代中盤において、80年代末〜90年代初頭の時期に流行したようなサウンドを展開している。 この頃から90年代末〜2000年代頃になると、IDMと呼ばれるサウンドはいわゆるエレクトロニカ的なものへと発展(変質)していくため、そういった意味では貴重な、初期IDMの香りを残すアルバム。
「VOID/Comm」という曲目からは『ブレードランナー』の影響も感じさせる。前作における「Metropolis」のような、はっきりと印象に残るような曲はないが、無駄なくまとまったアルバム。

[ピックアップ]
VOID/Comm
★★★★★★★☆ 7.5

Cymetry
★★★★★★★★☆ 8.5

Epilion
★★★★★★★★ 8


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