A Tribe Called Quest 1990年代、「ニュー・スクール」、「ゴールデンエイジ」と呼ばれるムーブメントの中で活躍したヒップホップグループ。 いわゆる「イカツい」感じのヒップホップではなく、 ジャズ、ファンク、ソウルといったサウンドをサンプリングした、 非常に洗練されたトラックが特徴的。People's Instinctive Travels and the Paths of Rhythm C+ The Low End Theory B- Midnight Marauders A Beats, Rhymes and Life B+ The Love Movement A- People's Instinctive Travels and the Paths of Rhythm C+
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Rhythm (Devoted to the Art of Moving Butts) The Low End Theory B- [総評] [ピックアップ]
Jazz (We've Got) Midnight Marauders A [総評]1993年。グループの最高傑作として名高い。 サウンド自体は前作の延長であるが、 完成度を徹底的に高めている。 とにかく全編を通してスキがなく、 アルバム全体を通して平均点が高い。 曲と曲を繋いだ構成が特徴のため、1曲1曲バラで聴くよりは、 アルバムを通して聴いたほうがより良いと思われる。 どの曲も平均以上の曲であるが、 特に「Electric Relaxation」が素晴らしい。 ヒップホップ史に残る名曲と言っても過言ではないだろう。 エレピによるサンプリングフレーズが印象的な「The Chase」なども良い。 [ピックアップ]
The Chase, Part II Beats, Rhymes and Life B+ [総評]1996年。このアルバムと次作では、 メンバーのQティップ、アリ・シャヒードにジェイ・ディーというプロデューサーを加えた、 「ジ・ウマー(The Ummer)」と呼ばれるプロデューサー・チームが活躍。 打ち込み主体の硬質なサウンドが特徴。 前作と次作の過渡期とも言えるアルバムで、 女性ボーカルを起用するなど、R&B的アプローチも見られる一方で、 次作を彷彿とさせる極めてシンプルなトラックも存在感を放つ。 「Phony Rapper」「Crew」など、前半のトラックは次作への影響を伺わせるシンプルなサウンド。 「Word Play」など、後半のトラックは前作のようなジャズをサンプリングしたサウンドが特徴。 [ピックアップ]
Crew
Word Play The Love Movement A- [総評]1998年。このアルバムを最後にグループは解散。 前作での打ち込み主体のサウンドを踏襲しているが、 とにかく徹底的に無駄を削ぎ落したような、 極めてシンプルなトラックが前作との最大の違いであり、特徴でもある。 砂原良徳がこのアルバムを絶賛。極限まで音を減らしたサウンドに多大な影響を受け、 形を変えて「LOVEBEAT」に繋がっていく。 テイ・トウワをサンプリングした「Find A Way」などがあるものの、 それ以上に「Like It Like That」「Common Ground」といった、 サンプリングのない非常にストイックなサウンドが存在感を放っている。 [ピックアップ]
Like It Like That
Common Ground (Get It Goin' On) ←back |