―ここは中立地帯。 先ほどアヤムバルス国のヘリが通過した付近である。 そこには2人の人影があった。なにやらもめているようだ。 「どうだ?」 「あれだけ出来れば上出来だ」 「そうか、それはよかったな。しかし、いいところに実験台が来てくれたものだ」 「もう間に合ってたんだがな・・・」 「・・・本当に血も涙も無いな、お前は。どこに仲間を実験台にする馬鹿がいる!?」 「・・・知るか」 「・・・。まぁいい、刃。早いとこ戻ろう」 「だな。これ以上ここにいても時間の無駄だ」 どことなく噛み合わない会話を終わらせた2人、刃とその仲間らしき人物は一瞬のうちに姿を消した。 所変わりここは___の森。 鬱蒼と木が生い茂り、光が届かない奥地はほぼ暗闇と化している。 そんな地に、小さな灯かりがぼんやりと灯っている。 そこには、灯かりに照らされ佇む一人の男がいた。 「・・・ここに来るのも久しいものだ」 男は低くかすれた声で独りごちる。 その時、上空から何かが飛来し、男の肩の上にそっと着地した。 その物体は人の形をしていた。どうやら男が描いた「絵」らしい。 「絵」は、男の耳に顔を近づけ、ひそひそと何かを話し始めた。 「・・・」 男は黙って「絵」の話を聞いている。 そして数分後、話し終わったのか「絵」が耳から顔を離した。 「偵察ご苦労。そうか・・・やはりあの椅子が何か関係しているのだな。  ようやく、この森が私を呼んだ理由に確信が持てた」 男は重い口を開きそう呟くと、のっそりと立ち上がった。 そして森を後にしようとしたその時―― 「・・・!?」 男は、宙を舞っていた。 雲ひとつない空に身を投げ出され、男の目には鬱蒼と生い茂る木々がはっきりと映っていた。 男は気が動転し、何もすることが出来なかった。 そして、そのままなす術地面に叩きつけらた。 「・・・」 男は、激しい衝撃に声すらあげることが出来なかった。 かすれゆく意識の中で、男は少女の声を聞いた。 「・・り・・・い、・・・ど・・・さい」 その声を聞いている内に、男は目の前が真っ暗になった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− とりあえず話が繋がるように、かつ自分主体に書いてみました。( ´x`) 他の出演者の方といえば、華炎さんとあの方ぐらいだ・・・。(ぇ 次からは他の方も積極的に出そうかと思います。 追記:華炎さん、マジごめんなさい。orz