シクッスについて3週間。 やまりっくと神風はまだシクッスにいた。 帰れないわけではなく、やまりっくがシクッスの王立図書館で調べ物をしていたからだ。 何かに取り憑かれたかのようにただ黙々と作業を続けるやまりっくに神風は掛ける言葉がなかった。 「あのさぁ やまりっくさん」 神風がようやくやまりっくに話しかけた。しかしやまりっくは無言。 「もう・・・アヤムバルスに帰らない?」 その言葉を聞いて、やまりっくは激怒した。 「駄目だ!帰るってことは___の森を通ることだ!絶対に一人で___の森には近づくなよ!これが本当なら・・・・ もうすぐ・・・」 あまりに勢いに神風はひるんだ。 「あんまり女の子を寂しくさせるんじゃないよ」 そう話しかけたのは ブレードだった。 ブレードはやまりっくと同じ筆職人。万能型といわれるやまりっくの筆と、特定の絵師に対しては能力を極限に伸ばすブレード。 土俵が違うのでどちらか優劣つけるのは筋違いという物だが、周りの人間が二人を比べるうちに二人は敵対心を持っていた。 「はいはい。悪ぅございました。」 「ふん、猫国民風情が、こんなところに何の用でしょうかねぇ。あんな能天気国王の軍門に下がってどうしたものだか。」 その言葉を聞いてやまりっくは激怒して いきなり筆をブレードに向けた。 「国王を侮辱する奴は許さない!」 そして『何かの武器』を取り出そうとし、一瞬雷光が走った。が、 「やめて!」 神風が叫んだ。 やまりっくは我に返った。 やまりっくは出そうとした武器をしまった。 ブレードはやまりっくの筆を振り払った。 「ふん。まぁいい 猫国民らしくせいぜい野良猫のように汚い根性を見せるんだな」 「てめぇ!」 パン! いきなりブレードの持っていた本が弾き飛ばされた。 神風だ。かなり興奮している 「それ以上喋ったら 私が許さない。」 ブレードは舌打ちをしながら、部屋を出て行った。 ・・・ 「本当はブレードもあんな奴じゃないはずなんだ。あれは俺に対するだけの侮辱だろうから・・・ 奴の本心じゃないって」 そう言って、やまりっくは興奮している神風をなだめながら、思っていた (「・・・・『ヴォルドハルバード』は自分で封印したはず・・・なにやってるんだ自分・・・ 国王のこととなるとどうも熱くなってしまうな・・・」 その頃 同じシクッスではルハ国王がローリーに話しかけていた。 「国民の状況は?」 「最初は 初めて見る雲ひとつない空にとても喜んでいたのですが・・・・ やはりいつもと違う、というのは人に不安を与えるものでして・・ 古くからのシクッス国民は店を閉じ始め・・・それが飛び火して若い世代にも影響を与えまして・・・」 「で、今の状況か・・・・」 「・・・・はい」 シクッスの城下町はほとんどの店が閉めているという異常事態。 ルハ国王はこの状況を重く見ていた。 さきほど国民に対し「あんまり気にしないで生活しよう」という演説を行ったものの、どうも効果は今ひとつだった。 「ところで」とルハは切り出した。 「『あれ』は進んでいるのか?」 「はい。今ぺプ氏J-44とブレードと ・・・それとハル殿にも協力してもらっています。」 「ハルか・・・ 記憶をなくしている無国籍の青年・・・ まぁこの状況だったら彼にも協力してもらうしかないな」 ルハはその言葉を残し部屋を去った。 ローリーは思っていた 「あれ・・・ 『時間操作装置』か・・・ 国王は何を考えているんだろう・・・」 一方 ドクタースリーフ国・・・・ 「この前 2人の国王と遊んできた・・・・。あれが最後の会合ということか・・・・ 最後にしては意外とあっけなかったかな」 そうドクターエフは、玉座に座り秋瀬胡桃、に話しかけていた。 「・・・ もうすぐ始まるのね。」 「ああ そうさ。 この『王の魔法書』によればもうすぐ『Rezurrection』が始まる・・・そのとき同時に始まるんだ・・・ 『BWR』が・・・・ そのときは君も出場するんだ。君も絵師の一人。君の能力はそこら辺の絵師より強いんだ・・・ きっとできる」 秋瀬胡桃、はうなずきながらそれを聞いていた 「さぁ・・・ 始まるぞ・・・ BWRが・・・秋無よ。準備は出来ているか?」 ドクターエフはそばにいた秋無に話しかけた。 「・・・・はい。手筈のとおり・・・」 秋無はこれから起こるであろう出来事を想像するとぞっとしていた。 (『未知への侵略』・・・ 何が起きてもおかしくない・・・) そばにいた護衛兵士は気味悪く思いながらも、職務を果たしていた。 (しかしその護衛兵士もそのとき「BWR」を、各国で開かれている「爆裂ワードラリー」のこととしか思っていなかった。) アヤムバルス国・・・ 「こ・・・ これは・・・」 さんたろう国王、にんてんは言葉を失っていた。 台座が粉々に砕けていたのだ。 光を失い、粉々に砕けた台座の破片はとても禍々しいオーラを放っていた。 「・・・・ 一体何が起きると言うんだ!いったいこの大陸に!ローロックに!」 にんてんは叫んだ。 「こんな言葉を知っているか?」 さんたろうはにんてんにつぶやいた 「歴史はニ度繰り返される・・・・ 問題はそれがいつ起きるかだ・・・」 バーン! 「な、なんだ!」 「___の森の方向だ!」 王宮の中がどよめいた。___の森からとても強い光が柱状に走っていたのである。 「今すぐ あそこへ調査員を派遣しろ!」 さんたろうは叫んだ。 「さぁ 始まるぞ!Rezurrection(リザレクション)、賢者の『復活』と共に始まるぞ! BWRが!いや 『Blast World Revolution』が!!『爆発の世界革命』だぁぁ! ハハハハハハハハ!」 ドクターエフは高笑いをしていた。 「さぁ!この筆と共に!私たちドクタースリーフで世界を革命しようじゃないか!皆の衆よ 集ぇぇぇ!!」 やまりっくと神風は___の森の光の差すほうへじゅうたんを飛ばしていた。 「あの本に書いてあることが本当だとしたら・・・・ リザレクションが・・・ まずい!」 「ちょっとどうしたの!やまりっく!」 「まずい!まずいぞ!」 そうこうしているうちに、二人は光の場所に到着していた。 その光は綺麗で、しかし禍々しいオーラを放っていた。 そこには剣を持った一人の男が立っていた。 やまりっくは立ちすくんだ 「・・・・・ト・・・ トカゲ」 その人物は二人に顔を向けた。 「よう。久しぶりだな やまりっく。」 あとがき 疲れた(いきなり) かなり文章書きました。これでよかったんですかね?(ぇ 話を一気に展開させてしまいました。これでよかったんですかね?(ぇぇ 『Rezurrection』(英語で復活の意味)とか『BWR』とか 自分で作ってしまいました。これでよかったんですかね?(ぇぇぇ トカゲさんは武器を持ってる設定だと思って書いています。なんか、すんげぇ強そうな武器を(ぉ かなり 自分の趣味には知らせた結果こうなりました。ドクタースリーフがえらいこっちゃです。どうしましょ(無責任だな 後は任せます。煮るなり焼くなりコロスケナーリで(黙れ