やまりっくと神風が___の森から立ち去った頃―。 にんてんとゾーラ2がドクタースリーフに到着し、ゾーラ2は救急病院に搬入され、にんてんは部品をもらいヘリの修理をしていた。 ひそかにゾーラ2の治療は医師兼国王であるDr.Fが担当した。 聞くところによると、彼は外科、内科はもちろん、麻酔科、レントゲン科などあらゆる医師免許を取得している凄腕の医師でもある。 「うーむ。かなり化膿してますなぁ、コレ。」 「え、相当やばいんですか、あんまり痛くないんですが。」 「何らかの衝撃か何かで感覚神経が麻痺してるんでしょう。 とりあえず傷口の消毒と縫合をしますので、とりあえずこちらへどうぞ。」 「あ、あぁ、はい・・・。」 そして5分後― 「あ、あの。 大丈夫ですか? 思いっきり泣いてますけど。」 「う、うぇっ。 だ、だって、ま、麻酔は全身ま、麻酔だとおもっうぇ、思ってたんですから。うぇっ、うぇっ。」 「す、すいません。 まさかここまで痛がるとは。」 「い、いえ。 わ、わたしがあ、あほなものですから、うぇっ。」 「と、とりあえずやることはやりましたので、後は様子見と言うところですな。」 「そ、そうですか。 だ、大体どのくらいうぇっ、どのくらいで退院できますかね? うぇっ。」 「うーん。まぁ 2週間もすれば治って退院できると思いますよ。 あ、そうそう。体にだるさとか感じましたら、遠慮なく申し出てください。」 「あ、は、はい。 わ、わかりましうぇった。 どうもありがとうございました。」 「はい。 では担当の看護婦が病室の案内をいたしますので。 お大事にどうぞ。」 「あ、にゅ、入院費がぅぇっ。 てっきり治療だけだと思ってたので・・・。」 「あ、いいですよ。 こちらで負担しておきますから。」 「えっ!? いいんですか、そんなことしてもらって。」 「えぇ。 困ったときはお互い様ですし。」 「あ、ありがとうございます。 このお礼はいつか必ず・・・」 「いいですって、そんなもの。 では、お大事に。」 そしてゾーラ2の治療が終わった頃、ヘリの修理も無事終わり、にんてんは一足先にアヤルバムスへと帰っていった。 ゾーラ2の退院予定の2週間後までしばらくヘリのパワーアップを計ると言う。 ―そしてそれから3週間が過ぎ・・・。 ゾーラ2もある程度のリハビリを受けた後、無事退院してアヤルバムスに帰国。 その晩はルイージの孫と飲み明かし、すっかり夜も明けた頃に帰宅した。 そして、寝る間際にゾーラ2はあることを思い出した。 そう、森の中で聞いたあの曲の楽譜を書くことだ。 「あぁ、そう言えばアレを書くのを忘れていたなぁ・・・とりあえず・・・起きたら楽譜を書い・・・て、にんてんさ・・・ん・・・に・・・・・・」 しかし、ゾーラ2はまだ気付いていない・・・。この楽譜が後々「伝説の筆」の在処を示す重要な手がかりになることを・・・。 ―そしてその次の日 シクッス王国の王宮ならびに城下町にて独立記念日の式典が行われた。 さんたろう、Dr.Fも王宮にて先日購入した贈り物を贈呈し、 その日は久しぶりに会った3人は、楽しく最新鋭のコンピュータゲームであるヨベマグで対戦をしたりした。 そう、まるで知り合ったばかりの隣の家の子供と遊ぶ無邪気な子供のように・・・。 ―しかし、その時これから起こる3国の完全なる分裂、そして戦争の始まりの原因となる 大きな事件が起ころうとは、この中にいる人のうち一人でも予想できたであろうか・・・。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 今回は特に何も添付してません。 ひそかに色々いじりまくって大変な物語になりました。 Fさんの肩書きを物凄い設定にしちゃいましたが、何か問題があれば連絡を。 みんなはわしの真似しちゃダメよ。(ぇあ しかし、わしって 「しかし、○○が後々重要な〜〜になること云々」と言う表現好きだなぁ。(ぇあ