___の森には、また別の二人の人物が入れ違いでやって来た。 やまりっくと神風だ。 二人はいにしえとルイージの孫の接触を当然知らない。が、何かただならぬもの気配だけは感じていた 「・・・・ついてないな・・・ 何か起きるな。しかもあんまりいいことではない・・・」 「? 何か言った?」 「いや。なんでもない。さっさとドウの木を見つけて シクッスに行こう。早く用事済ませて眠りたいよ」 「また、そんなこと言って。これも任務だよ。それにそんなに難しくないからすぐに帰れるって」 「・・・・ 何も起きなければな・・・」 やまりっくと神風は「筆」の材料を取りにこの森まで来た。そしてその後、シクッスに出向いて筆を届けに行く予定である。 神風はシクッスにあるという魔法の図書館に行く予定だ。 行き先が一緒だったので、二人で行くことを命ぜられた。最近ヘリが攻撃を受けた事件や台座の発光などなにやら世の中も不安定だったからである。 さっきやまりっくが 薬を取っていたのは旅の準備でもあったようだ。 やまりっくと神風は首尾よくドウの木を見つけた。 「神風。」 「はいはい わかってるよ」 神風が何かを唱えるとその木は、光を放ち、霞のようなものに分解され神風の持っているカプセルに収められた。 神風は大陸でも少ない「魔法使い&絵師」の肩書きを持つ人物なのだ。 「・・・本当に その能力便利だよね。羨ましくなる。絵師の資格も持ってるし」 「そんなことないよ。魔法を唱えるのっては結構疲れるんだよね。それにやまりっくも絵師の資格は持ってないけど、十分資格をもてるほどの人じゃない。」 「・・・・」 やまりっくはいきなり無言になった。この話は禁句だったようだ。 「あ、ごめん。やまりっくは筆職人だよね。」 会話も少なく、二人は神風の出した「魔法のじゅうたん」でシクッスへ移動していた。操縦しているのはやまりっく。 魔法のじゅうたんの移動スピードは速く、森の中の木々をするりするりと抜けていった。 「けど やまりっくってここの土地に詳しいよねー。この森何回も来ているけど全然道なんてわからないよ。それに歴史にも詳しいし、まるでずっと前から生きてるみたいに詳しいよね。」 ちょっとやまりっくはびくついたように見えたが、すぐに平静を保った。 「ん・・・ まぁいろいろ過去について調べてるしな。でも 好きでやってるわけじゃないし。」 「? へーぇ」 やまりっくは思っていた。 トカゲ、イノショウ  ぴゅー ドクターエフ国王達との因縁を。 (この森に来るのも結構久しぶりだな。昔は嫌と言うほど来たけど・・・。トカゲ、イノショウ、ぴゅーよ。お前らももうそろそろ出てくる頃なんだろうな。そのとき俺は、俺は・・・。『過去に生きていた人間の使命として。』またあんなことをしなければいけないのだろうか・・・・。) (ドクターエフ・・・昔から謎の多い奴だったけど、最近一段と怪しいな・・・。) (一体何を考えているんだ・・・) ・・・あのぉ やまりっくは我に返った。神風が声をかけてきたからだ。 「何難しい顔してんの?ちゃんと操縦してよ」 「あ、はいはい。早くこの森を抜けよう。 あんまりこの場所は好きじゃない。」 「へぇ 詳しいのに好きじゃないんだ。」 「まぁね」 適当な会話をしながら、二人は森を抜けて1時間。シクッスの城下町が見えてきた。 「・・・・ なんだろう。やけに眩しいね・・・・」 神風はつぶやいた。 曇りがほとんどのはずのシクッスが 雲ひとつない 不気味なほどの快晴だったからだ。 「何か 起きる・・・。嫌なことが・・。やっぱり・・・ ついてないな・・・」 神風もただならぬ気配を感じていた。 「・・・。早く用事を終わらせよう。早く帰りたいね・・・」 その頃ルハ国王は神妙な顔で城から城下町を見下ろしていた。 湿度の高い暑さだった。しかし気持ち悪いほどの冷たい風が吹いた。 【あとがきと謝罪】 まず謝ることが三つ。 話繋げませんでした(ixi)あのまま話を繋げるべきだったですね・・・ あと 自分のことばっかり書きました(ixi)すみません・・・・ 欲望に負けました(ダメ人間 それと 神風さんすみません・・・・_| ̄|○キャラが違かったらマシ゛でごめんなさい とりあえず、今まであんまり話にでなかったシクッスへ繋げるようにしました。  賢者の話を出すのは早かったかな? 自分の扱いは後の人の自由に任せます。煮るなり、焼くなり、コロ助なーりで(黙れ