<第一章>(アヤムバルスとドクタースリーフの騒乱。) 物語はシクッスとアヤムバルス国との中間地点、中立地帯で始まる。 主人公はアヤムバルス国籍の女絵師で、アヤムバルスの絵師1(紅桜)と共にシクッスへの魔物討伐の任務を終え、帰国するところだった。 もうすぐアヤムバルス、という所で正体不明の集団十数名に襲われる。(これは『絵師』というものの説明のための戦闘描写、なので細かく。) 絵師1は絵師の能力を駆使し、それを軽くあしらったが少し負傷してしまう。 しかし主人公はその傷を手をかざしただけで治して見せた。絵師自体珍しい存在であるが、彼女はその中でも珍しい治癒ができる絵師なのである。 絵師1は最初は「中立地帯のゴロツキが強盗目的で襲ったんだろう」と考えていたが、ふと見つけた集団の残した衣服が「ドクタースリーフ」製のものであることが判明。 アヤムバルスに帰り、二人はそれを国王に報告。すぐさまドクタースリーフに意見を求めたが「国は関与していない。が、わが国民が迷惑をかけたとすれば申し訳ないことをした。」とされ、アヤムバルスもそれ以上追求しなかった。 主人公はこのことを不審に思いつつも、次の任務を言い渡された。 絵師2(やまりっく)と共に、同国北部に住む絵師3(エレクトロ)に届け物をすることであった。 絵師2はアヤムバルスの中でも特に強い絵師で、その絵師の派遣は強盗事件もあったこともあり、国が警戒を強めたためである。 2人は道中の雪原で雪獣との戦闘にあいながらも、絵師3の元へたどり着く。届け物は「国王直々の召集状と、高級な絵の具」 つまり絵師3をアヤムバルス城に戻すことだった。 しかし絵師2は主人公の話や、先ほどの雪獣が本来冬眠の季節であるはずなのに出現したことに疑問を感じ、「シクッスに行って調べものをしていく。主人公と一緒に城に戻っておいてくれ。」と絵師3に頼みそのままシクッスに行ってしまう。 主人公は一癖ある絵師3をうざったく感じながらも道中を進み、城に戻る。 そこには同じように召集された絵師4(民勲)絵師5(未定)、絵師1がいた。 この国内のほぼ全ての絵師の召集は国王が「最近、ドクタースリーフが各大陸で不穏な動きを見せている」こと、「先日の強盗襲撃は単なる事件ではない」と考えたためドクター国の目的は未だ分からないままであるが万全のため警戒態勢を強めたためである。あくまで「念のため」にすぎなかった。 しかしその予想は当たった。 ドクタスリーフ国王(これも誰か住民にさせるつもり。Dr.Fさんが最有力)がアヤムバルスに「貴国に降伏願おう。さもなくばわが国の軍をアヤムバルスに侵攻させる」と宣戦布告したのだ。 国王の直々の話し合いにも「降伏か、さもなくば死か」とまったく応じず、あまりにも唐突で意図不明な侵攻にアヤムバルスに衝撃が走ったが ドクタスリーフは「降伏の意図なし」として、ついに国境地帯に軍を派遣。アヤムバルスもやむを得ず軍を投入。戦いは熾烈を極めた。 しかし軍は囮に過ぎなかった。 混乱に乗じ、アヤムバルス城にドクタスリーフの最新鋭の絵師5人(ひもの以外未定)と「雇われ絵師」と名乗る1人の絵師が投入されたのである。 アヤムバルス絵師が「目的はなんだ」と問うとドクタスリーフの絵師は「画伯の筆を頂きに来た。」といいう。 画伯の筆、アヤムバルスに伝わる昔話では「「色」だけで何でも生み出せる究極の「筆」。賢者の石そのもの」という代物だ。 しかしそんなものの存在はあくまで「伝説である」と考えられていたし、国でもその伝説を知っている者自体少ない。 余りにばかげた答えにアヤムバルス側は拍子抜けするが、ドクタースリーフの絵師は「そう思うならそう思っていろ。」と攻撃を開始。 すぐさま両国の絵師は激しい戦闘を繰り広げる。(※これは1vs1のタイマン勝負。それぞれ、文章を書こうと思っています)アヤムバルス側は苦戦するもの、それぞれ秘蔵の「筆」と技を使い、主人公は「月」を具現した魔法という新技のおかげで撃退。軍のほうもなんとか敵を撤収させることに成功したようだ。 しかし、「雇われ絵師」は倒れなかった。それも無傷。 その絵師はアヤムバルス5人の絵師が「見たことも聞いたこともない」という透明な剣の「筆」と「絵の具」を使い、「星座具現」という正体不明の技を繰り出し、アヤムバルス側は全員倒れ、大ピンチとなる。 「目的のものをもらうよ」と「雇われ絵師」は剣を上に上げる、そのとき何者かが「雇われ絵師」を攻撃。 絵師2がシクッスから戻り、間一髪この場に間に合ったのである。 しかし絵師2も「雇われ絵師」もお互いの顔を見て驚く、二人とも発した言葉は同じだった。「何でお前がこの時代にいる。」 絵師2は実は過去から飛ばされた人間だった。その「過去」とは伝説の画伯の筆があったとされる王国。そしてこの「雇われ絵師」の正体は 「その「画伯の筆」を持っていたとされる国王の側近で、「賢者」と呼ばれた最強の6人の絵師の一人」(トカゲ)であった 絵師2は「狙いはやっぱりそれか。」とあることを予想していたみたいだが、賢者は「裏切り者に話すことはない」と返した。 賢者の持つ「プリズマティックセイバー」という「星」の属性を持つ筆、絵師2の持つ「ヴォルトハルバード」 互いの戦闘は轟音と閃光と共に繰り広げられ、その様子は主人公のみが見ていた。 しかし絵師2が秘奥義の使用で、賢者を追い詰めるとここでまた、何者かが絵師2を後から攻撃、不意を付かれた絵師2はそのまま倒れてしまう。 主人公は絵師2をすぐさま回復しようと駆け寄るが、何者かが発した絵画の蔓に四方から巻かれ捕縛されてしまった。 賢者は倒れた絵師2に「予定は狂ったけど、確かに目的のものはもらうよ。」と動けない主人公と新たに現れた賢者2(イノショウ)と共に姿を消してしまった。 その後目が覚めた絵師2以外の絵師たちと国王は、ドクタースリーフの絵師たちから驚きの事実を知ることになる。 「ドクタースリーフの国王は「賢者1」に「アヤムバルスに伝説の画伯の筆がある」とそそのかして、アヤムバルスを攻撃させられていたこと」 そして、 「たった今、その国王が死亡してしまったこと。」だった。 同じ頃、中立地帯ではまた同じく不穏な空気が流れていた。中立地帯のならず者がシクッスに侵攻し始めたのである。